03 お知らせ

キュンチョメ個展『クチがケガレになった日、私は唾液で花を育てようと思った』

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さまざまな人々の生き方と社会との関わりを描き出す作品で東日本大震災以降、目覚ましい注目を集める現代アートユニットのキュンチョメによる新作個展『クチがケガレになった日、私は唾液で花を育てようと思った』を、2021年(令和3年)7月31日より9月12日まで、東京都中央区のNICA(日本橋大伝馬町13-1 地下1階)にて開催いたします。

今回の展覧会は、あいちトリエンナーレ2019への出展以降初となる新作発表の個展となります。
2019年、あいちトリエンナーレが閉幕した後、キュンチョメはすぐに香港に渡り民主化運動に参加しました。黒煙の上がる路上で、ふたりが目にしたのは、旧日本軍と中国共産党をオーバーラップさせたビラと、香港警察を”皇軍”と呼ぶ若者達でした。そして年が明けてすぐにコロナ禍が起こります。

キュンチョメにとって、「あいトリ」の騒動も、香港の民主化運動も、今も続くコロナ禍やオリンピックも、すべてが繋がっていて、それらは呪いのように自身の中に渦巻いているといいます。本展示では、感染症、民主主義、抵抗と抑圧、男と女、人と動物と植物、過去と未来、様々なものが交差し、呪いを祈りへと変換する行為へと繋がっていきます。その行為をキュンチョメは、「自分でつくる、自分のためのワクチン」と呼びます。 今を生きる私たちが背負うもの、背負わされたものを再考し、解放を試みるキュンチョメの行為が鑑賞者にとってのワクチンにもなりえることを願っています。

会場展示風景 (2021)

クチがケガレになった日、私は唾液で花を育てようと思った(2021)

新型コロナウィルスが蔓延し、唾液が現代のケガレと言われた始めた日に、唾液で植物を育て始める作品。コロナウィルスから派生したケガレの意識を、生へと転換させる。

トラを食べたハト(2018-2020)

2018年から2020年まで、日本と香港を往復しながら3年の年月をかけて制作された。平和の象徴であるハトと武力の象徴であるトラをめぐり、侵略、民主化運動、感染症、皇軍の亡霊、様々なイメージが交差しながら、祈りと決意が描かれる。

展示詳細

展覧会名:『クチがケガレになった日、私は唾液で花を育てようと思った』

出展作家: キュンチョメ

開催期間 2021年7月31日(土)~9月12日(日) 休み:火曜、水曜

月、木、金 15:00-21:00

土、日、祝日(8月9.13.16日) 13:00-21:00

入場料500円 ※18歳以下無料

会場:NICA  – Nihonbashi Institute of Complementary Arts

〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町13-1 地下1階

※ 最寄駅

東京メトロ日比谷線 小伝馬町駅 徒歩3分

都営地下鉄新宿線 馬喰横山駅 徒歩4分

JR総武本線 馬喰町駅 徒歩6分

特設WEB https://www.kyunchome.com/2021smr

全ての作品を鑑賞する時間の目安はおおよそ45−50分です。

※ 感染症予防対策のため展示内への入場者数の制限を行なう場合があります

主催: 一般社団法人クリエイティブクラスター

本事業は、⽂化庁「ARTS for the future!」補助対象事業です。

作家プロフィール

キュンチョメ

ホンマエリとナブチの二人によって結成されたアートユニット。善と悪、祈りと呪い、自己と他者、様々な境界線を、詩的かつユーモラスに超えていく作品を制作している。

近年の展示に、個展『ここにいるあなたへ』(2021,横浜の民家)、 シアターコモンズ’20 (2020,東京)、あいちトリエンナーレ(2019,愛知)、現在地:未来の地図を描くために[1](2019,金沢21世紀美術館)などがある。

WBBサイト https://www.kyunchome.com/

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