国立情報学研究所のロビー空間に研究とクリエイティブが融合した「情報」に包み込まれるパブリックインスタレーションをつくりました
情報科学による創造的可能性を広げるための共創と情報発信の場として、国立情報学研究所(NII)学術情報センター1階ロビー(東京都千代田区)に巨大プロジェクション空間「NII WALL」を開設しました。「NII WALL」を用いて、NIIの研究や取り組みから生まれるデータをもとにアーティストやクリエータとコラボレーションした情報を可視化する「デジタルパブリックアート」の展示やハッカソンやミートアップ等といった、新たな共創の場をつくります。
2018年7月から公開開始です。
一般社団法人クリエイティブクラスターは、代表の岡田智博がプロデュースのもと、企画・キュレーション・設置協力にあたりました。
「NII WALL」は、大規模なスペクタクル表現に用いられるプロジェクターを中心に、メディアアート表現を可能とする位置センサーや音響環境を用意、今後、さまざまなアーティストとの共創が展開されます。
NII WALL デジタルパブリックパブリックアート2018
作品名:SINETARIUM(サイネタリウム)
「NII WALL」のオープンを飾るデジタルパブリックアートの展示として、福岡を拠点に活躍する情報工学に立脚したクリエイティブ集団「anno-lab」が、全国に広がる学術情報ネットワークのデータ流量情報をもとにした作品『SINETARIUM』を展示します。
『SINETARIUM』は、学術情報ネットワーク(SINET)のデータ流量の推移を日本地図にマッピングし、美しく可視化したプロジェクション作品です。通常運行で一日の朝、昼、夜でトラフィック量が変化していく様子や、特定のイベント時のデータ流量の様子を視覚的に表すとともに、その勢いを波とした音楽が奏でられます。作品に対して立つ位置によって、位置にあわせた全国それぞれの場所のトラフィックの様子が強調され、より細かい情報の流れをみることができます。